昭和の残像

旅先でふと気になって撮った写真をモノクロに変換すると、不思議と昭和を感じさせてくれるものになることがあります。 そんな写真を簡単な説明とともに載せていきます。

スナック

 スナックというのも懐かしい響きがあります。おとなが行くところという感じで、憧れと嫌悪が入り混じった気持ちを持っていた記憶があります。「クラブ」はその上級版という感じで、とても自分が行けそうな気がしませんでした。

 その後「カラオケ・スナック」から「カラオケ」が独立し、女性のより密な接客を旨とする「キャバクラ」が全盛となって、だいぶ凋落した感じはありますが、まだ健在のようです。下の写真、どの店名が現在営業中なのかわかりづらいところが面白くて写真に撮りました。伊勢佐木町から吉田町の通りに向かう辺りです。 

 私は行きつけのスナックなどあったこともなく、ガールズバーやキャバクラも試しに何度か仕事がらみで行っただけで、何が面白いのかまったく理解できなかった口なので、とやかく言う資格はないのですが、改めて考えてみると、接客する女性と客との心身の接近度が、スナック<ガールズバー<キャバクラの順で近くなる気がしています。スナックのママや女性との、近くて遠い絶妙な距離の取り方が心地よいと感じる世代が減っているのかも知れません。良く言えば、昭和のおじさんたちはああ見えてけっこうシャイだった気がするのです。

スナック「アメリア」