昭和の残像

旅先でふと気になって撮った写真をモノクロに変換すると、不思議と昭和を感じさせてくれるものになることがあります。 そんな写真を簡単な説明とともに載せていきます。

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

昭和の希望

昭和の時代には、こんな彫刻が公園や学校や図書館、あるいは官公庁の庭などにたくさんあった気がします。 いつのまにかだいぶ見なくなりましたが、たまに見つけると妙な気分になります。明るい未来を信じられていた時代への郷愁でしょうか。どうもそれとも違…

古川の姿

古川にかかる中の橋から一の橋方面に向いて撮った一枚です。 幼少時に古川橋の近くで育った私にとって、古川は原風景のひとつです。たいていの区間で川岸までビルが建っているので、橋の上からしか水の流れが見えないところがほとんどです。川水の色はどす黒…

南座

東華菜館の屋上から撮った南座方面の写真です。 モノクロにすると街を歩く人々も何となく昭和っぽく見えるから不思議です。 京都は昭和っぽさを感じさせるところは余りないですね。 これも多少無理はありますが、白っぽい建物が多いせいか、多少は昭和の感じ…

青函連絡船

青函連絡船には二往復、計四回乗りました。 SLを撮りに行った中2の時と、就職して一年目の夏、忘れもしない御巣鷹山にジャンボジェットが墜落した日の朝に函館に着きました。 その後も何度か北海道には行っていますが、すでに連絡船はなく飛行機か新幹線にな…

坂の誘惑

あまり観光地は載せたくないのですが、幾つかは捨てがたく、たまに入れていこうと思います。これは金沢の主計町にある有名なあかり坂です。 坂には不思議な魅力がありますね。それこそ、江戸を感じさせる坂も東京には残っています。この坂も明治大正の感じも…

蒸気機関車

中2の夏休み、国鉄からSLが消えるというので友達とふたりで北海道を巡ってSLの写真をたくさん撮りました。ペンタックスの一眼レフでした。今ではその時の写真は一枚も残っていません。それでも、あの時の思い出は鮮烈に残っています。初めて間近に見た蒸気…

大宇陀陽炎座

奈良の大宇陀にある、おそらく映画館だったところの廃墟です。 鈴木清順監督の「陽炎座」を彷彿とさせたので戯れにそう呼びました。 今は古本屋になっていて、3冊100円という安さで私も2セット買いました。本を買わないと100円入場料を取られるので本を買っ…

火の見櫓

岡山の街中を歩いていて見つけました。 最近はこれに似た、携帯電話の通信中継塔をたくさん見かけますが、本物の火の見櫓はなかなか見なくなりました。太陽光パネルと携帯用通信アンテナもしっかり映り込んでいるので「昭和感」が薄れますが、街路はしっかり…

イネイ玩具店

和歌山県海南市の表通りの裏にあったシャッター商店街です。「イイネ」玩具店ではありません(笑)。 町の「玩具店」そのものがすでに絶滅した感がありますが、昭和の時代はまだ子供も多く、ネットもなかった時代ですから、商店街にひとつやふたつの「おもちゃ…

目黒の銭湯

池尻大橋から蒲田まで歩いたことがあります。 山手通りを大鳥神社で曲がり、後は最短距離となるよう住宅街を歩く中で見つけました。西日を受けて輝いていました。 すでに営業を止めて久しいようですが、立派な鯱の載った屋根、入り口の入母屋造りは健在です…

廃墟のような公園

和歌山市内の公園です。 荒れ具合に心惹かれました。 昭和の埃っぽさを思い出したのかも知れません。 廃墟のような公園 その2

煙草屋

郡上八幡に行った時に撮った一枚です。 街中全体がノスタルジックな町ですが、観光名所から少し離れたこんな光景がかえってその町の印象を強く残してくれる気がします。 「たばこ」の看板は残っているものの、もう売ってはいません。この、角にある感じがた…

時計台

平塚にある博物館と図書館に囲まれた公園。 そこに立つ小ぶりな時計台。 秋の気持ちの良い朝の光を浴びて、不思議としっくり来る景色を形づくっていました。 時計台

店の中

田町駅から慶応義塾大学に向かう途中にある料理屋さんの、入ってすぐのところの佇まいです。 何てことはない椅子や壁、階段なのですが、小津安二郎の映画に出てきそうな懐かしい雰囲気があります。 カウンターから振り返るとこの景色があり、思わず写真に撮…