昭和の残像

旅先でふと気になって撮った写真をモノクロに変換すると、不思議と昭和を感じさせてくれるものになることがあります。 そんな写真を簡単な説明とともに載せていきます。

台座

 石が続きます。

 掃部山公園にあった石の台座です。その上に銅像か何かがあったのでしょうが、恐らく戦時中の供出でなくなってしまったのでしょう。わさわざ台座を壊すのもお金がかかるので、日本国中結構こういうのが残っていますね。まさに昭和の残像としての、消えた銅像…。

 しかし、実を言えば私の興味は台座そのものにありました。歳月を経た石の台座が持つ、テクスチャーや肌ざわりのようなもの、素材感の違いといったものに惹きつけられるのです。モノクロにすると、余計にその魅力が増した気がします。

台座