昭和の残像

旅先でふと気になって撮った写真をモノクロに変換すると、不思議と昭和を感じさせてくれるものになることがあります。 そんな写真を簡単な説明とともに載せていきます。

ものの記憶

水飲み場拾遺3

京都、四条通りに近い公園の水飲み場です。 逆エル字型で新宿区型に近いですが丸みもあり、金属の手すりが光っています。ただ、この日はとても寒かったので、見ているだけでひんやりした触感が伝わって来るようです。 ほとんどその形や違いを気にされること…

昭和喫茶

倉敷にある喫茶店です。こういう装飾性の高い建物が減ったのは、時代の好みの変化だけでなく、決まりきった型の工法や素材以外での施工の費用が高くなり過ぎたせいではないかとも思います。キッチュと言えばその通りなんですが、喫茶店にロマンがあった時代…

平和の塔

戦後、昭和20年代から30年代にかけて、日本人の平和への思いは強く切実なものがありました。日本の各地に平和を願う塔や彫刻、モニュメントや石碑などが建てられました。その「思い」は、昭和という時代を越えて大切にしたいものですが、いつしか平和の塔そ…

新聞配達少年

有栖川公園にある彫刻です。 新聞配達の少年。実に昭和的です。遅からず歴史的事実を伝える文化財になるかも知れません。作った際には思いもよらないことが起こる、これが時代の流れというものでしょうか。 新聞配達

火の見櫓

岡山の街中を歩いていて見つけました。 最近はこれに似た、携帯電話の通信中継塔をたくさん見かけますが、本物の火の見櫓はなかなか見なくなりました。太陽光パネルと携帯用通信アンテナもしっかり映り込んでいるので「昭和感」が薄れますが、街路はしっかり…

イネイ玩具店

和歌山県海南市の表通りの裏にあったシャッター商店街です。「イイネ」玩具店ではありません(笑)。 町の「玩具店」そのものがすでに絶滅した感がありますが、昭和の時代はまだ子供も多く、ネットもなかった時代ですから、商店街にひとつやふたつの「おもちゃ…

目黒の銭湯

池尻大橋から蒲田まで歩いたことがあります。 山手通りを大鳥神社で曲がり、後は最短距離となるよう住宅街を歩く中で見つけました。西日を受けて輝いていました。 すでに営業を止めて久しいようですが、立派な鯱の載った屋根、入り口の入母屋造りは健在です…

煙草屋

郡上八幡に行った時に撮った一枚です。 街中全体がノスタルジックな町ですが、観光名所から少し離れたこんな光景がかえってその町の印象を強く残してくれる気がします。 「たばこ」の看板は残っているものの、もう売ってはいません。この、角にある感じがた…

時計台

平塚にある博物館と図書館に囲まれた公園。 そこに立つ小ぶりな時計台。 秋の気持ちの良い朝の光を浴びて、不思議としっくり来る景色を形づくっていました。 時計台